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執筆者の写真川中ちひろ

子育て中の私たちにプラスする思考、高校の先生にお伝えしてほしい親からの本音

先日SDGsオンラインイベントに参加させていただきました。






高校の現役教師の山藤旅聞さん:登壇テーマ


学校現場からみえるSDGsへの取り組み


学校デザイナーでもあるこの方

教育者として10年ほど前にJICA(途上国への国際協力を行う機関、独立行政法人国際協力機構)の研修で、訪れたブータン。そこでの現地との何気ない会話が衝撃だったとおはなくくださいました。

(現役の高校教諭が出演されていたので私としても高校生男児の母親として気になるところでして。)



世界一幸せな国『ブータン王国』にて現地の高校生に


『なんのために勉強をするの』と尋ねると


『国を豊かにするため』という返事が返ってくると言う。

『地球のため』という返事が返ってくるという。


これは確かに驚きます。


息子の通うのは静岡県立の高校。進学クラス。

自分の将来のために勉強している子達がたくさん集まっているのではないかな?


先生たちの一生懸命な姿勢は息子の話を聞いていても伝わってきます。


『授業が面白い先生がいて、とても英語と数学がおもしろいんだ!!』


でも、いつもぼやいているのは


『なんのために勉強してるんだろう…?大学に行くため?』

息子には芸術系の志望校があり、

『その勉強がしたいからその大学に行きたい!』と向かう方向があるのですが


苦手科目を克服しなければいけない必要があります。でもその苦手科目を克服しないとその大学に行けない理由が見つからないのです。


(さらに

『なぜ頭髪検査があるの?』

『なぜ大雨の日にカッパを着て、自転車で行かなきゃいけないの?オンラインでいいじゃん?』

『暑いのになぜ制服を着なきゃいけないの?』と私にも不条理と感じる感覚は伝わってきます。)




子供達に個性があり、それぞれの特性があるから、


まだまだ集団をふるいにかけて並べてから学校側が生徒を選ぶというシステムがまだ健全なのです。

それなら大学に行かんでも良いという

考えももちろんあります。


極論としては私もそちら側。

私立の大学には経済的に負担が大きすぎるので行かないでほしいというのが、私、母子家庭の本音。


(立派な校舎の建築費用に学費が充てられてしまうのもたまったもんじゃないし、学校宣伝のためにしっかりと製本された高価そうな学校紹介パンフレットが、一度資料請求してしまった各私立校からその後も送られてくるのも商売なので仕方ないのでしょうが、それらも学校経営という宣伝活動であり、原資は学生の親からの授業料、そして卒業生からの支援です。紙になって捨てられていきます。)


ある方が『受験に落ちたら、予備校に行かずに100万渡すから世界のどこかにバックパックにでも行ってきなさい。その方が勉強になるから』とおっしゃっていましたが、私もその意見を聞いてから<本当にそうだな>と思うようになり、息子にそう伝えています。



学校の教員の方にお伝えしたいと思うのは、


『なぜ学ぶのか』というゴールを伝えていただきたいのです。

より良い社会にするため、良い世界にするため、自分自身が人の役に立つため、学ぶこと自体に幸福感を感じるためなど 

学校が存在している理由をもう一度伝えてほしいのです。


特に受験のためになりそうな高校時代に 中学時代に。

(中には小学時代にも然りと思いますが)

大学まで行って私が正直『息抜き』に大学に行っていました。

やっと受験が終わったのです。

これからは自分のしたいことをする。そう思っていました。

だからと言って大学時代に勉強をしていなかったか?

というとそんなことはありません。

マーケティング、アメリカ経済論、アジア経済論、などおもしろい授業はたくさんあり民法、商法など高校生では学べない大学ならではの授業にワクワクしながら通っていました。

でも、高校時代にそれを学びたくてそちらに向かったか?

というとそうでもありません。ただなんとなく勘ですね。

こういう勉強、学問があるなら勉強してみよう。


それが20年経って今40を超えて生きてきたりするわけで、それは良かったと思う場面もあります。

でもあの高校時代に『社会を良くしたいから』とか、『良い世の中にしたいから』という理由で大学を選択していたらもう少し最短距離で、今の仕事についていた気がするのです。


そして今、いまだに受験の時に必要を迫られて勉強したものを活用していない教科がたくさんあります。『あれっていつ活用するん?』


このモヤモヤは20年経ってもまだ息子の世代の受験勉強を見ていても感じます。

受験というシステムはもしかしたら、この先すぐ崩れて行くかもしれない。(少子化が進んでいるので)


けれども人間形成という意味でも高校の先生にはブレずに『なぜ勉強するのか』というゴールを伝え続けてほしいと思うのです。


そして親の側も 受験戦争から子供の心を守るためにも 競争ではない勉強の本質を伝え続けてほしいなと思いました。


コロナ渦によりオンラインイベントが、乱立してきましたがこういうとっても秀逸なオンラインイベントがこれから増えていくのがとても嬉しく感じています。




長くなってしまいましたが、これからSDGsの指標のおかげで経済活動よりも優先順位が高いものがあると気がつく企業、人、団体が増えていくであろうと思うと私もとてもワクワクしています。

自分のできることを今日精一杯していきたいと思います。












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